自分と、世の中との差

 4月17日(月)、この日の大学院特別講義「みらいのデザイン」では、(株)QUANTUM(QUANTUM Inc.)の原田明さんにお越しいただいての講義だった。

 講義の内容は、実際の事例を紹介していただきながら、それぞれのコンセプトやアイデアのスタート地点からどのようにして最終的なデザインに落とし込んで行ったかなどを解説していただいた。

  特に新しい商品を生み出すとか、新しいブランドを立ち上げる際の「ブランドステートメント」が重要であるというお話があった。

“方向性を言葉で示すことで、より明確になる”

プロジェクトを進めていく上で根幹となる方向性があやふやであったり、関わっている人全員の理解がある状態でないと、途中で綻びが生じたり中途半端なものになってしまう。そのため、ブランドステートメントを言葉で示すことが必要になる。

 

 またデザイナーは、

“こういう社会、こういう世の中になったらいいのに”

という自分と世界との差を常に持っていることが求められるというお話もあった。その差が新しいアイデアになるという。

 

 

 

 

 

 例えば自分が「新しいものをデザインする」となった際に、ついつい「今の世の中にないモノを」と考えてしまうと思う。その考え方が全て間違っているわけではないと思うが、講義でのお話を聞いた後に考えてみると、ストーリー性がないというか、とても脆いモノになってしまう気がする。「世の中にない」という部分につられて、逆に視野が狭くなってしまうようにも思う。

原田さんのお話の中に出てきた、

 “一歩引いて見る。大きな視点で世界を見る”

 ということは、いつ何時どのような場面であっても忘れてはならないことだと感じた。自分と世の中との差をしっかりと把握する上でも、自分からの一人称視点だけで物事を考えてしまっては上手くいかないのだと思う。自分という一人称視点があった上で、そこから三人称視点になるよう一歩引いて考えることが大切だと感じた。