手を動かす

 4月24日、特別講義「みらいのデザイン」では(株)IDEE(IDÉE|イデー)のデザインマネージャーをされている深田新さんの講義だった。

 深田さんの製品を含めてIDEEの製品を紹介していただきながら、重要な意識や考え方を教えていただいた。深田さんが関わった製品の中には、一般的に捨ててしまうような木材を再利用して作られたモノが多くあった。

 例えばイノシシなどによる被害、獣害により枯れてしまったり枯れてしまうような木を材に用いてスツールなどに加工するもの。また、丸太を整形する際に出る端の部分を弧を描いている面を内側に向け貼り合わせていくことで1枚の板に加工し、机の天板などに用いるというものも紹介いただいた。

 これらのような、

“社会的な問題に光を当てる”

ことは新しい価値を生み出す上で、また無駄を減らすために必要な考え方だと感じた。

 

 

 

 

 深田さんのお話の中に、

“素材と向き合い手を動かして考える”

“道具はどこまでいっても手の延長だということを忘れてはいけない”

というものが出てきた。深田さんは特にインテリア製品のデザインに関わっていらっしゃるということもあるのだろうが、やはり「自分の手を動かす」ことの重要性を再確認させていただいたと思う。

 もちろん新しいものを生み出すためにはマーケティングや、市場調査などももちろん大切な部分ではあるが、実際に手を動かすことでしか発見できなかったりするものがやっぱりあると思う。

 手を動かすということは思考する助けにもなる。実際に頭で考えたことをアウトプットすることによって思考の確認にもなり、また逆にアウトプットしたものが思っていたことと違っていたとしてもそこから新たに得られるものがあったりする。この偶然とも言えるような発見も、今までのアイデアや思考に新しい要素やひらめきをもたらしてくれる。これは手を実際に動かすことでしか得られない。

 このことはデザインに関わる場合はもちろん、それ以外の場合でも意識して行なっていきたい。