眼憶力

 5月8日の特別講義「みらいのデザイン」では、玉井恵里子さんに講義を行っていただいた。玉井さんはインテリアデザイナーであり、「タピエ」(tapie - タピエ インテリアプランニング)というインテリアのプランニング会社を経営していらっしゃる他に、タピエスタイルという様々な作家さんのハンドメイド雑貨を取り扱うお店も経営していらっしゃる方である。

 

 その玉井さんが大切にしている考え方というか、意識として、

“眼憶力”

というものがある。これはただ単に脳に記憶するのではなく、自身の目で見て様々なものを憶える、というものらしい。

 広告やCMなどに用いられる小物やインテリアを4万点以上保有し、それらを用いてプランニングなどを行われていたり、先にもあげた「タピエスタイル」というハンドメイド商品の雑貨屋を経営していらっしゃる玉井さんは、きちんと自分の目で見て憶えておいて、仕事の依頼にストックしてあった知識というか情報を応用しているそうだ。

 

 講義の中で“目憶力”をアップするためのいくつかのポイントを教えていただいた。高級なもの、リーズナブルなものそれぞれの良さを知ることや、「気づく」力を鍛えるために普段の通り道から一本外れてみたり。

 これらのようなことを普段から意識することで自分の「引き出し」を多くすることが大切である、と学んだ。

 

 

 

 玉井さんの“目憶力”という考えは、ここ数ヶ月の間に自分の中に出てきた思いと似ているような気がしている。いわゆる春休みの期間に色々と出かける用事があり、普段は自分からは出向かないような場所にまで行ったのだが、学部での4年間や多少なりとも行った就職活動の経験なども影響してか、自分の目で実際に見ることでまた違った印象をうこるということがはっきりと理解できた気がした。

 “目憶力”をアップするためのポイントの中で、“現場主義”というポイントは自分も特に意識して実践していきたいと思う部分だった。それは、「実際に見て、触って、五感をフル活用する」ということがいかに自分に与える影響が大きいかわかったからでもあるし、例え行った場所や触れたものが自分と合わなかったとしても、その「合わなかった」という経験や知識が自分を成長させてくれると思ったからである。

 インターネットを用いれば実際の場所に出向かなくてもほとんどのことが調べることができる時代に、そこに出向き実際に感じたことをまた別の何かに還元・応用していけたらいいと思う。