当事者デザイン

 数日前に梅雨入りして、自分の誕生日が近づいていることに気づく時期。そんな6月12日の特別講義は東海大学の専任講師でもある富田誠さん。

 インフォグラフィックスなどがご専門である富田さんの講義では、“当事者デザイン”という考え方(?)というか、概念というか…この“当事者デザイン”ということについてお教えいただいた。

 “当事者デザイン”というものはここ1、2年でできたものだそうで、英語でいうと、“Design it Ourselvesというようになるらしい。「私たちのために、私たちが想像する」というような考えだという。

“公務員がプレゼンなどの資料を作る。分かりやすくしたいけど、外注する費用はないから自分で作る”

というような状況で起こり得るのが“当事者デザイン”だという。

いわゆる「ポンチ絵」と呼ばれる行政などがパワーポイント等でつくるイラストというか図解するものなどは、その現場の職員が自分自身でつくることになる。この部分で、専門家ではない人がデザインするためにどうしていくか…。自分の解釈が間違っているかもしれないが、こういうことらしい。

 

 

 

 デザインを専門的に学んでいる自分からすると、デザインの専門家の必要性が減っていってしまうようで、ちょっと複雑な気分ではあるのだが、現代社会の現状から考えると、確かに必要なことだと思う。デザインのデザインというか、専門的な知識があればデザインすることはできるのは当たり前で、そこから如何にしてデザインの専門的な知識を持たない人たちがデザインを行えるような土台を作っていくか…ということだと考えた。

 ただ単にデザインの知識を教えるのではない方法で、デザイン知識を持つ人たちとデザイン知識を持たない人との壁を取り除くというか、距離を縮める、というようなことは、今後デザインの知識を持って社会に出ていく身として常に意識する必要があると思う。

 「デザイナー」とかではなく「デザインアソシエイター」みたいな名前の役職で、この“当事者デザイン”を進めていくような人が現れたり……しないか。